惑星そのものが持つ、元々の意味合い。太陽が金であるとか、王であるとかの意味合い。西洋占星術では、これを第一義には使わない。
出生図のこと。
4ハウスのカスプが、ネイディア(天底)。I.C (Immum Coeli イマム・カエーリ) ラテン語の頭文字をとり、I.Cと呼ばれる。Lower Mid-heaven。子午線の大円と黄道の大円の交点のうち、地の底の部分。マニリウスは、全ての星々が下降をやめ、上昇に転じるカーディナル・ポイントであると述べる。マニリウスの言う“カーディナル”は、ハウスのカーディナルではなく、基本点のこと。
コールド&モイスト、水のエレメントの同義語。金星と月が粘液質を持つ惑星とされている。
ドラゴン・ヘッドのこと。キャラクターは ☊ で、入っているハウスにとって良い影響をもたらす。重なっている惑星の影響力を良くする。
アラビック・パーツ(用語解説)の中で一番有名なもので、月のパートと呼ばれる。 チャートの中で[警察のマーク ]として示される。計算式は、昼は、Asc+月-太陽で、夜は、Asc+太陽-月である。しかし、ボナタスは、意義をもリバースせよと述べる。各ポイントは ♈ のサインの0度を基点として計算される。
アセンダントはその人の肉体そのものを示し、月は魂の要請による肉体を示し、太陽はその肉体に活力を与える源泉であると占星術では捉えているので、このパートとそのディスポジターは、肉体を維持するための必要物(食物 = 食物を得るためのお金)のもたらされる源泉を示すとされる。
♎のサインの15度から、♏のサインの15度までの間に月が入っていると影響を受ける場所。月は女性を表し、♎の15°~♏の15°までは、人間の肉体の部分の生殖器を示す場所(肉体的には♎のサイン~♏のサインの60°だが)に当たります。女性はメンスを持っているので、そこに女性(月)が入ると血を流すことにつながります。そこで、月がこの部分に来ると、体液を流す様々な事柄に影響を与えると解釈します。
年中、血を流すわけではないので、ネイタルにはあまり関係がありません。
例えば、ボクシングの試合で、月がバイア・コンバスタで、月で示された選手がいたとすると、その選手は血を流す=負ける、ことになります。
例えば、就職の質問で、カレントの共同表示星である月がバイア・コンバスタだと、涙を流す結果になります。つまり、就職試験にほぼ受かりません。又、試験が無い就職だとしても、就職後、人間関係等で涙を見る(悲しい思いをする)ことになります。
ハイレッグ(Hyleg、ラテン語ではHylech、アラビア語ではhīlāj、ギリシャ語ではAphetes)
とても難しい概念で、リリーの説明には誤解を含むものがあります。占星術上、最もその人に影響を与える惑星、ということになっていますが、実にその選択は難しく、簡単には説明できません。
昼は、太陽からその候補になっていないかを調べていきます。太陽がハイレッグになれないなら、月からその候補にならないかを調べます。太陽が候補の場合には、それなりの条件があります。太陽がなれずに、月を観察していく場合も、条件が付きます。太陽や月がハイレッグになれなかったら、昼であれば、アセンダントの角度を調べます。
夜のチャートなら、月から始めます。・・・
西洋占星術では、12のハウスを使う。地平線を含む東の空が1ハウスとなる。上昇した星々は、そこから12ハウスに入っていく。次に11ハウスに入り、10ハウスへと至る。星々と惑星たちの、1日の動きに対応した動きで、ハウスは作られている。
カスプは、ハウス(家)の入り口(ドア)である。ハウス(家)にはドア(カスプ)の他に、エントランスが含まれる。カスプ(ドア)も、エントランスも、その家(ハウス)のものだ。エントランスは、サインの境界を超えられない。ハウスのベースに、ホール・サイン・ハウス方式があるからである。
1ハウスは、アセンダント・カスプ(♉ のサインの、1ハウスのドア)をかなり越えることができる (時間角度にして、1時間可能)。しかし、5ハウスは、カスプを5度も越えると、♌ のサインに入ってしまうので、♍ のサインの0°までしか戻れない。
ハウスの受け持ちの惑星は、カルディアン・オーダーで割り当てられていて、1ハウスに土星、2ハウスに木星、3ハウスに火星、4ハウスに太陽、5ハウスに金星と、以下順に、水星(6)、月(7)、土星(8)、木星(9)、火星(10)、太陽(11)、金星(12ハウス)と続いて行く。
内側に描かれている惑星が、ハウスを受け持つ惑星
モダンな占星術のように、1ハウスは火星ではない。2ハウスが金星でもない。何故変更われてしまったのかといと、勉強不足の占星家が17世紀にいて、その人(誰かは不明)が、1ハウス = ♈ のサイン としてしまったからである。相当、影響力のある人であったことは間違いない。17世紀以前の西洋占星術のテクストからは、見つからない。
17世紀以前のテクスト類は、全て上記の配置であった。
惑星と、ハウスのカスプ、テイルやヘッド等も、表示体となる。プライマリー・ディレクションでは、ハウスのカスプであるアセンダント[ASC]やミッド・ヘブン[M.C]等も、表示体の役割を持る。特に惑星を指して、表示星とも呼ぶ。
おひつじのサイン(白羊宮)を筆頭に、一つ置きに、ふたごのサイン(双児宮)、ししのサイン(獅子宮)、てんびんのサイン(天秤宮)、いてのサイン(人馬宮)、みずがめのサイン(宝瓶宮)の六つです。同時に男性サインと呼ばれます。
太陽が地平線より上にあれば、それは星占いでは昼になります。時間で規定せず、太陽の位置で昼と夜を区別します。
土星、木星、太陽の三つが昼の惑星です。
太陽がフィクストなサインにあると、各季節それぞれで最もその季節らしさが表現されるサインです。太陽がおうしのサイン(金牛宮)にあれば春らしく、ししのサイン(獅子宮)にあれば最も夏らしくなります。そこで固定性が高いと考えられるのは、その季節の要素の全てが開花するからです。
ディグニティーの表では弱いとされる部分です。イグザルテーションは実際よりも崇められる、見かけよりも良く見られることで、フォールはちょうどその逆の意味を持ちます。実際よりも悪く見られている、現実にはあまり悪くない側面を持ちます。イグザルテーションもフォールも何かを見誤っていて、それでも作用する事柄です。
「私達には子供ができますか?」 という質問時に参照されるサインです。ふたごのサイン(双児宮)、ししのサイン(獅子宮)、おとめのサイン(処女宮)の三つです。
チャートに向かって右回りの、日々太陽が一回転する方向のことです。占星術ではプライマリー・モーションもセカンダリー・モーション(用語解説)も両方使います。チャートでは、時計回りの方向です。
欲求不満。頓挫。二つの惑星が何らかのアスペクトを完成しようとして近づいているときに、遅い方の惑星が別の第三の惑星と何らかのアスペクトを完成してしまい、それによって期待される事象が第三の惑星によって妨害される時のことです。または、アスペクトが完成間近の時に、近づいていた惑星が逆行や何かの原因で離れていくことを指します。
正式名称は、セカンダリー・ディレクション。プログレッションとも言う。プラシーダスが開発した方法で、1日1回転を、太陽の周りを1回転したと見做す、1日1年法である。しかし、プラシーダスは、プログレスする惑星を、太陽、月、アセンダント、M.C、P.o.F だけに適用した。惑星の自然な動きではなく、何らかの規則に従って基礎になるチャート上の惑星を動かしている。太陽だけには、効果があるように思える。
妨害。禁止。二つの惑星が何らかのアスペクトを完成しようと近づいているときに、より早い動きの第三の惑星が、完成に関わる二つの表示星のうちのどちらかとアスペクトを作ってしまい、期待される事象が第三の惑星によって妨害されることを指します。
吉星。木星、金星。広義には、太陽もベネフィックである。
主に月に対して使われる概念です。月が進んでいるサインを通る間に、他の惑星とのオーブの半分にも達せず、角度による角度に従ったアスペクトが他のどの六つの惑星ともできていない状態を指します。したがって、オーブこそ離れていますが、行く手に惑星が存在することもあります。これは通常、カレントが落着くか、行動を起こすまで、いつ終わるか分からない停滞を示します。V.o.Cは、何も起こらないか、「物事がほとんど進まない」 (つまり、望まれるような答えが生じない)1つの証言です。しかし、他の証言がそれを越えることができます。いくつかの現代のテキストが示唆するように、それ自身だけで本質的な答えとはなりません。
かにのサイン(巨蟹宮)、さそりのサイン(天蠍宮)、うおのサイン(双魚宮)の三つです。全部子沢山の動物のサインです。
時間に基づく占星術という意味です。人に誕生時間があるように、質問にも誕生時間があります。質問の誕生時間を使う占星術です。
ホール・サイン・ハウス、Whole Sign House System
ホール・サイン・ハウス・システム。最も古い、ハウス・システムのための現代の名前であり、そのシステムでは、上昇宮が1ハウスを構成し、次のサインが2ハウスを構成する等となる。いわゆる、イコール・ハウス・システム<参照>の原型であった。
平均速度
惑星の平均速度は、下記です。
伝えられてきた惑星の平均速度
月 13°11′
水星 0°59′
金星 0°59′
太陽 0°59′
火星 0°31′
木星 0°05′
土星 0°02′
惑星が早く動いているとするには、平均の速さを充分上回っている必要があります。惑星が遅く動いているとするには、平均よりもかなり下回っているだけではありません。土星や木星などは、平均速度そのものが、既に遅いとされます。しかし、それも一応の目安です。以下は、ジョン・フローリーによる目安。
平均よりも早い 平均 平均よりも遅い
月 13°30′ 13°11′ 12°30′
水星 1°30′ 0°59′ 1°00′
金星 1°10′ 0°59′ 0°50′
太陽 コンスタントに動く、 早い遅いを気にしない
火星 0°40′ 0°59′ 0°30′
木星 0°10′ 0°31′ 0°05′
土星 0°05′ 0°02′ 0°02′
日本語で言う吉星のことで、木星と金星にあたります。木星が大きなベネフィックです。
エッセンシャル・ディグニティー(用語解説)を得ていない状態の惑星をペレグリンと言います。ディグニティーのデトリメントやフォールを考慮に入れません。
● ディグニティーは、おおまかに二分類した
サインに関わるディグニティーをエッセンシャル・ディグニティーと呼ぶ。別ページに表を掲載。
大まかにハウスに関わるものを、アクシデンタル・ディグニティーと呼ぶ。ここに簡単な説明を載せている。アクシデンタル・ディグニティーにも、数字の書かれた表が存在しますが、実際には足せるものではなく、重要度を表す物差しだと考えること。例えば、コンバストと、逆行は意味が違うので足せない。+5や、-5というのは、重要度が高いもの。
アクシデンタル・ディグニティーは、個別の理解が必要。各項目を参照のこと。
アクシデンタル・ディグニティーの表 下記
■ アクシデンタル・ディグニティー
――――――――――――――――――――――――――――――――
アクシデンタル・ディグニティー(一時的な、ハウス位置での品位)
1)10ハウス 又は、アセンダントに惑星が在るとき +5
2)7ハウス、又は 4ハウス、11ハウスに在る惑星 +4
3)5ハウスに惑星が在る場合 +3
4)9ハウスに惑星が在る場合 +2
5)3ハウスに惑星が入っている場合 +1
6)惑星が順行の時 (太陽と月は常に順行なので考慮しない) +4
7)平均の動きよりも早く動いているとき +2
8)土星、木星、火星が太陽のオリエンタルに在るとき +2
9)水星、金星が太陽のオキシデンタルに在るとき +2
10)月が光を増加させているとき=太陽のオキシデンタル側
(太陽とコンジャンクションしてから、オポジションまで) +2
11)太陽のアンダー・ザ・サンビームに入っていない時 +-0
12)Cazimi あるいは、太陽ときっかり17分以内で重なった時 +5
13)木星、金星に同じ度数域でコンジャンクションで重なった時 +5
14)ヘッドに、同じ度数域でコンジャンクションで重なった時 +4
15)木星、金星に同じ度数域でトラインになっている時 +4
16)木星、金星に同じ度数域でセキスタイルになっている時 +3
17)しし座のレグルス(獅子宮29.5゜)に重なっていたら +6
18)おとめ座のスピカ(処女宮23.5゜)に重なっていたら +5
19)惑星のジョイ +2
20)その他
――――――――――――――――――――――――――――――――
■ アクシデンタル・デビリティー(マイナスの品位の方)
1)12ハウスに在る惑星 -5
2)8ハウス、6ハウスに惑星がある時 -2
3)惑星が逆行しているとき -5
4)惑星の運動が平均以下の時 -2
5)土星、木星、火星が太陽のオキシデンタルに在るとき -2
6)水星、金星が太陽のオリエンタル側に在るとき -2
7)月が光を減衰させているとき=太陽のオリエンタル側 -2
8)惑星のコンバスト(サインはまたがない) -5
9)アンダー・ザ・サンビーム(太陽の片側17度) -4
10)土星か火星に、同じ度数域でのコンジャンクション -5
11)ドラゴン・テイルに同じ度数域でのコンジャンクション -4
12)土星と火星に挟まれた状態の時 -5
13)土星か火星に対して、同じ度数域でのオポジション -4
14)土星か火星との、同じ度数域でのクォータイル -3
15)ペルセウス座のアルゴル(金牛宮26.0゜)と片側2.5゜以内 -5
16)惑星の逆ジョイ -2
17)その他
■ アクシデンタル・ディグニティーについての簡単な説明はできません。
チャートごと、質問ごとに違ってくるからです。
例えば、
「今度の車の商談は旨くいくか?」 普通の商取引でのコンバストは最悪です。
「今度の麻薬取引は旨くいくか?」 コンバストは、他から隠されて見えないという意味になるので、最高になります。が、うまく行かないサインもあります。
サイン位置が関係しています。例えば、獅子のサインや牡羊のサインなら、果々しい結果になるでしょう。
1)番から順に・・・、これは意味どおりです。10ハウスに入っていたら、アセンダントに入っていたら、+5点
2)同じく、4,7,11ハウスに惑星が入っていたら、+4点
3)、4)、5)まで、まったく同じ手順。
6)は逆行してなかったら、順行なら、+4点。太陽と月はいつも順行なので考慮しません。しかし、逆行だからといってデビリィテーになるとは限りません。
「彼と別れました。戻って来て欲しいのですが・・・?」
彼を示す星が逆行していれば、戻って来る一つの表示となります。でも、アスペクトは必要。
7)は、平均の速さより早かったら +2点。
惑星のスピードは、チャートの前日と今日の角度さを見ます。(エフェメリスを見て確認してください。それを参照の後に、コンピューターで確認が必要なこともあります。)
平均の速さは惑星によって異なっています。上記、平均速度参照のこと。
8)オリエンタル。太陽の東洋? 東という意味も持っているが、太陽に対してどこにあるかというもの。チャートをぐるっと回して太陽をアセンダントに置いてみる。その時地上に出ている惑星がオリエンタルにあると言われる惑星。土星と、木星と、火星はオリエンタルにあれば +2点。
9)太陽をアセンダントに置いて、その時地平線の下にある惑星が全てオキシデンタル。水星と金星はこのオキシデンタルにある場合に +2点。
10)月は満月に近付いているときの点数が高く、新月に近づいているときの点数がマイナスになっていく。近づいて行くときに光が増すと言い、+2点。しかし、満月のときは、コンバストと同じように弱くなる。
11)アンダー・ザ・サンズビームに入っていないときが、普通。リリーの本には+5点となっているが、そうではない。
12)太陽とのコンバストではない、ほぼ太陽の視半径17分以内に入っているとき。+5点。
13)同じ度数域で・・・4.01度と 4.56度は同じ度数域。3.59度と4.11度は「度」レベルで違うので、同じ度数域から外す。リリーのC.Aでは、度数域が違っても17分以内にあればパーチルと判断しているので3.59度と4.11度はパーチルになる。どちらを採用されるかは、それぞれの考え方ですから、お任せ。
14)15)16)同じ度数域で、というところは同じ。
17)恒星との重なりは、アクシデンタル・デビリティーの最後に書いたように片側2.5度以内。次はアクシデンタル・デビリティーの説明は、ほとんど、前の説明で分かると思います。一点だけ、コンバストはサインをまたがない点をご注意下さい。アンダー・ザ・サンビームもサインをまたがないとする意見もありますが、これはサインをまたいでOKです。が、ほとんどの問題で、重要になることが滅多にありません。アクシデンタル・ディグニティーは、使ったり使わなかったりします。しかし、常にある方法で行こうと決めたら、しばらくは、その方法でチャートの解釈を行っていくこと。
18)恒星スピカとのコンジャンクションは、庇護を与えてくれると言われる。たとえ事業計画が失敗したとしても、その方が良い場合もあり得る。例えば、次に進めるとか、その事に時間を取られなくて済むとか、様々な利点が後になって分かってくる。
19)惑星のジョイ。それほど重要視するほどのことはありません。ほんのちょっとジョイになっていれば良いこともあるし、示唆が与えられる程度です。
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