サイン位置で惑星が獲得したり失ったりする強さの程度です。エッセンシャル・ディグニティーの表から、この惑星の強さを導き出します。合計点で比較できます。この点数が高ければ、その惑星は強い影響力を持つことになります。さらに、ハウス位置でも高い点数となるアンギュラー・ハウスに在れば(アクシデンタル・ディグニティー(用語解説))、とても強い影響力を持つことになります。エッセンシャル・ディグニティーの表の申し込み
星の運行表のこと。無料でダウンロードできるサイトは、下記。
http://www.astro.com/swisseph/swepha_e.htm
サイト内の21世紀の⊕ボタンをクリックして、当該の年代をクリックすれば、1年分のエフェメリスが手に入る。NASAで計算されたものを、毎年更新しているらしく、正確である。
● ギリシャのタレス哲学の時代に、3つのエレメントが考案されていました。哲学者エンペドクロス(BC492~BC432) は、「3つでは全てを語れない、エレメントは4つである」としたのが、紀元前5世紀のことでした。アリストテレスは自然学の中で、エンペドクロスが4つにしたことに触れていますから、西洋占星術の成立年代も、エンペドクロス誕生以前に遡れません。
4つの元によって成り立っていますが、「要素」と訳しても「性質」と訳しても「気性」と訳しても、占星術の他の意味と混同されやすいので、「エレメント」と言う方が適切です。
アリストテレスの四元の図
エレメントは、四元と呼ばれる、ホット、ドライ、コールド、モイストの組み合わせで成されています。この組み合わせから、ホットでコールド(熱くて冷たい)、そして、ドライでモイスト(乾燥していて湿っている)な状態は考えられないので省かれました。
ホットは熱です。ギリシャの哲学では、熱が無いと物は動かない・始まらないと考えました。
コールドは、熱が使われてしまった状態で、冷えています。同時に、物は動かなくなり・終わります。
ドライは、熱によって派生します。物と物を切り離して区分します。
モイストは、冷えることによって派生します。物と物の間を密着させます。境目が無くなります。
ホットでドライは、行動的で物と物をくっ付けない。人の行動に置き換えると、自分が正しいと考えていることを、誰にも相談せずに行動に移すことです。
ホットでモイストは、行動的で物と物をくっ付ける。人の行動に置き換えると、自分の意見と他人の意見を組み合わせて、行動に移すことです。
コールドでドライは、行動的ではなく、物と物をくっ付けません。人の行動では、深く一途に考え抜くようなことを指します。
コールドでモイストは、行動的ではなく、物と物をくっ付けます。人の行動に置き換えると、他人との関りは少ない代わりに、近くに居る人とは親密になるようなことを指します。
人は、これら4つの要素を、誰でも、必ず比率の違いが異なるにせよ、持っています。相手のことが多少わかるのは、自分も持っているからです。
ギリシャの哲学は、この世の物質は、この4つのエレメントの組み合わせの比率にによって、精神も、肉体も、知性も、感情も、宇宙も、地球も、できていると考えていたので、エレメントから考えることは重要です。
特に、医療占星術の分野では、エレメントに焦点を充てて判断を組み立てていきます。
アスペクトの説明の処で出てくる、惑星のオーラのようなもの。オーブは惑星の回りに広がる角度で表記してある。太陽は15度、月が12度、水星7度、金星7度、火星8度、木星9度、土星9度(アラブの占星家による)があげられる。これらは、半径である。したがって、太陽のオーブは、合計30度。
オーブは惑星の持ち物である。したがってアスペクトごとに増減させる必要はない。古代の占星家が各種のオーブに付いて述べているが、サイン同士がアスペクトしているかしていないかを調べる方が先。♈のサインと、♋のサインに惑星がそれぞれ在れば、どこにあっても90度(クォータイル)。次にそれぞれが、オーブの半分を足したものの中に入ればちょっとだけつながっている、オーブの端が相手の惑星に届くなら親密なつながりを持つ、3度以内なら隣にいるのと同じくらいによく理解しあえるなどと解釈する。惑星同士が近づくにつれて、関係は深くなる。オーブの正確な角度を探すこともあるが、読み取る時の関連性で強弱を付けていける。
オーブの幅は、光の弱い土星や木星(9度)の方が広く、金星と水星(7度)が狭くなっています。これは、太陽から隔てられて見え始める角度と関係付けられているとしています。しかし、木星と土星では光度が違います。それは、何故でしょう。
熟達者たちが、ホラリー占星術で確かめてきた結果だとしか、考えられない。ネイタルではオーブの観察ができない。ディレクション等で動かす惑星の位置は、サインをまたがって広がるからである。
太陽に対する位置関係のことで、オリエンタルと、オキシデンタルがある。チャートの太陽がどこに在っても、それをアセンダントに仮に置くと、その時、地平線下になる全ての要素はオキシデンタルにあると呼ばれる。
太陽がオリエンタルにあるといわれる場所は、12、11、10ハウス、そして6、5、4ハウス。
ふたごのサイン(双児宮)、おとめのサイン(処女宮)、てんびんのサイン(天秤宮)の三つが、音を出すサインとされています。
180度に位置するサイン位置を占星術ではオポジションと呼ぶ。丁度、反対側なので、逆という意味を持つ。又、はかりに掛けると対等という意味にもなるので、対等とも捉える。つまり、対等でありながら立場が逆のもの、男と女、敵と味方等がアセンダントと7ハウスを占め、この関係になる位置である。
同じような概念に、コントラ・アンティッションがある。
太陽に対する位置関係を示す言葉の1つ。チャートの太陽をアセンダントに仮に置き考慮する。その時、地平線上にある全ての要素はオリエンタルにあると呼ばれる。
自分をチャートの真ん中に置いて、チャートの中の太陽に向かって立つと、右手側がオリエンタルで、左手側がオキシデンタルとなる。
ネイタル・リーディングの本 | 推薦図書 『星の階梯シリーズ』