恐い夢にもいろいろありますが・・・
夢の中でこの世の者とは思えない人々としゃべり、そして助け、お礼に大きなプレゼントをされるという体験です。
依頼事項:
夢を見ました。それは何か悪影響を持っていますか?
聞いている限りでは悪い夢に思えません。ただ、夢をご覧になったご本人は、とても恐怖を感じる場面もあったとおっしゃいます。さて?
カレントは金星、そして月です。まず、霊障(生き霊も)を疑ってみます。金星はペレグリンですが、特に他の惑星から抑圧を受けているわけではありません。アセンダントにある土星とミューチャル・レセプションもしています。何が悪いのでしょうか?
対象となっているアセンダントのルーラーのディスポジターの土星が、木星とオポジションです。ここにヒントがありそうです。アングルに入っている惑星は、土星、木星、水星と一応3つありますから、この夢の影響はまあ大きいとしましょう。疑問は疑問として置いておきます。
アセンダントのルーラー金星は、ノードと同じ角度にあります。テイルやヘッドの影響はありませんが、何かを強く示唆しているように思えます。そう考えて観察してみても、他の惑星からどうこうされている位置ではありません。残る要素は、5ハウスに入っているということそのものでしょう。
金星は5ハウスのジョイ。ハウスの支配星でもあり、ディグニティーは無いもののディスポジターの土星とミューチャル・レセプションをしています。残念ながらアスペクトからは離れています。楽しみと、その楽しみを逃した残念さや、まだ楽しみたいといった気持ちが絡み合いながら、楽しみの部屋5ハウスに居続けている様子を示しているように思います。そして、サインを変えます。5ハウスに入ったままという要素は抜けません。
そのような状況をどう言葉にするかは、読者の皆さん方にお任せして、何か他の点が無いかチャートの中を散策します。木星と土星がオポジションになっています。しかも、オポジションになる木星も、火星と強いミューチャル・レセプションをしています。
つまり、何か強いミューチャル・レセプションしたもの同士のオポジションなのですね。いったいこれは? 夢にどういう影響を与えているのでしょうか?
金星と火星は、1ハウスと7ハウスの惑星なのですね。その互いにレセプションしている惑星同士がオポジションとなっています。普通に考えても、何か重要な意味があると思ってもいいものです。さて、何でしょう? 「彼女が居ますか?」 分からないことは聞いたらいいのです。クライアントに尋ねると、「妻がいます」とのこと。あれま!
「遊びたいと思ってませんか?」
図星でした。それも、妻と遊びたいとは言いませんから、他の異性と遊びたいのだと考えてもいいです。
「他に女性でも?」
これには、
「いいえ」
でした。
「でも、遊びたいと思っている人がいる」
と。しかも、ミューチャル・レセプションしていることから、声さえかければ・・・
夢の内容とちょっと似てきました。
行きは良い良い、帰りは怖い・・・
遊んでしまうと、それはそれは怖い結果が待っていると夢が教えているようです。
夢の中でこの世のものとは思えない誰かを助けるというのは、自分自身を助けると考えてもいいのでは?
あるいは、土星で示された女(ひと)と遊ぶことを[これが助けることになるのかも]間接的に示しているのかもしれません。
金星と土星はアスペクトから離れていますから、タイミングはありませんが。
夢の問題として問われなければ、アセンダントがカレントなら、友達以上愛人未満の人は7ハウスになります。しかし、ここではたまたま好きな人と遊んだら(5ハウス)どうなるということが引き金らしいと考えて読んでいます。本人にとって、妻も大事。だからこそ、遊んだら怖いのでしょう。新婚さんでした。
結婚を決めた時に、迷うほど好きな人が二人いらっしゃったかもしれませんね。土星(もう勝手に友達以上愛人未満に決めていますが)とのオポジションは、妻となる火星がレセプションしている木星とその形を為しています。
火星の入っている場所が7ハウスから数えて12ハウス目。一般的には、妻の不倫を疑うわけですが、そうではなくて、直接夫(カレント)となる人の好きだった人と対決(オポジション)するのでは無くて、誰か、あるいは、何かを仲介した形で、間接的に不倫を心配して牽制している形と読めます。(妻は妻自身の12ハウス。隠れている)
この誘惑を乗り切ると、大きなご褒美もあることが夢から知らされています。チャートにはあるの?
月は水星をトランスレーションして、火星(奥さん)に届けています。物質的なものでは無いでしょうけれども、この水星を読み解ければチャートの解読も完成なのですが・・・ 自分自身の隠れた気持ちを奥さんに吐露してしまうとか?
金星は遅れてやってくる月としかアスペクトしませんから、カレントが浮気を実行するとは思えません。結果として良い家庭生活が褒美として与えられるのではと考えられます。
カレントから
いや、ドキッとしました。
実際に声を掛けようかと何度も思いながら、タメラッていました。声をかけてしまうと、(結婚生活)終わりですよね~
筒から人間が解放されて出て来るのが気持ちいいのも、なんか、こう~、気持ちの良い射精と似ていなくもないですね。
それを助けると褒美が相対的にもらえるのも、恐怖と引き換えに幸せがあるみたいで、何かの示唆かもしれませんね~
でも、悪い夢でなくてよかったです。
百文字鑑定後
このチャートは、アングル全てがカーディナルになっています。変化が多い事を示します。良い事がやって来るにしろ、悪い事が起きるにしろ、それらは永続的なことではありません。特に夢に捉われることなく、安心して生活していくのが一番のように思います。
リリーは、夢の中のことは現実と同じように解くようにと書いています。アングルにあると大事で、サクシダントならそうではなく、ケーダントなら現実生活に影響を与えるような夢では無いとしています。
今回のチャートは、アセンダントのルーラーが5ハウスに入っていることに気付いてから、大きく進展しました。そこに重要な意味を見つけなければ判断ができなかったでしょう
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