西洋占星術を、歴史を通じて解説。伝統的な占星術の本。
『星の階梯 I』サイン・惑星・ハウス
『星の階梯 II』アスペクト・ディグニティー・リセプション
せっかくですから、洋書で占星術を学んでください。それがサークルの価値を高めてくれます。どんどん日本語訳を行って、後輩に残していってください。推薦図書はここにあります。
● クリスチャン・アストロロジーの 巻I, 巻II が出版されました。ようやく、欧米に比べて30年程遅れて、古典的な西洋占星術の世界が開けてきました。日本語で、古典に触れるチャンスです。
● 古典的な西洋占星術の特徴は、一言でいうと、法則の定義の深さの違いと言えます。世界の潮流は、17世紀以前の西洋占星術の再興に向かっています。時代の流れがそうであるなら、知っていて損はないでしょう。
『星の階梯 I 』は、古典的な西洋占星術が、非常に理論的にできていたことを気付かせてくれ、1つや2つの驚きもあります。「あっ、そうだったのか~」と叫びたくなるような驚きです。
基本的な法則を知るだけでも、これまでの勉強に欠けていた法則が加わります。一部には、切り替えの必要なものも出てきますが、新しく英訳されたラテン語やアラビア語の占星術の文献は、どうやら、我々の知っている事柄よりも、深くて理路整然としているようです。現代の我々にとっては、目新しい視点なのです。
● クリスチャン・アストロロジーに書かれている、ボイドやリセプションの解釈をまず読んでください。そこから研究が始まります。リセプションと書かれている項目で、リリーは何故そのような定義をしているのかが、研究の発端となります。リリーの例題に登場するリセプションの使い方と、定義が違うのです。ボイドもそうです。
● 『星の階梯 I』にその理由を書きました。
● 『星の階梯 I』、『愛のホラリー占星術』内では、各種の言葉の定義を充分にしています
◆ 惑星 西洋占星術の惑星を定義
◆ サイン 星座と、サインの明確な違い
◆ ハウスを司る惑星 カルディアン・オーダーであること
◆ ハウスのジョイ 一部のハウスを、ジョイで説明
◆ ショート・アセンション ロング・アセンション
◆ 5度ルール(1時間ルールも) アセンダントは、一体、どこからなのか?
◆ アスペクトの 簡単な定義
◆ 昼のチャート 夜のチャート
◆ ドロセウスのトリプリシティー
◆ リセプション 少しだけ
◆ ボイド 『愛のホラリー占星術』に詳しく書いたものがあります
我々が参照できることのできる、最も古代の西洋占星術のテクスト(英訳本)
● 上記、『Carmen Astrologicum』は、占星術の『ペンタテューク(五巻の書)』とも呼ばれています。旧約聖書の『モーセの五巻の書』に掛けられています。本来は、13巻、あるいは、16巻だったと言われています。後の世のアラビアの占星術師などのテクスト(8~9世紀)に、出典が述べられていることから推察されます。このテクストが、我々の参照できる最も古い本です。
そこには、アスペクト、そして、とても古いディグニティーの概念、リセプションが考慮された後があります。リセプションは、当初、コンジャンクションから始まったと思われる記述があります。リセプションと呼ばれる名前が付けられたのは、その後の、ペルシャか、アラビアでのことです。
それらの古い技法は、8~9世紀のアラビアの占星術に活かされていくことになります。法則としては、名前が付けられていったことぐらいで、些末な変化はありますが、大差なかったのです。それは、同時に、8~9世紀のアラビアの占星術を学ぶことでハッキリしてきます。
● 2012年に、私は『愛のホラリー占星術』を世に出しました。当時、ほとんど見向きもされなかった[リセプション]という技術を書きました。リセプションは、ホラリー占星術特有の技術だと勘違いされたほどです。しかし、ネイタルでも当然のように使われています。
理解するには、基礎が要ります。リセプションは、西洋占星術に関するある程度の知識が要るわけです。西洋占星術のネイタルの古い書物は、チャートの解釈が、アスペクトとリセプションを、知っていて当たり前のように書かれています。
『愛のホラリー占星術』
恋愛の判断とリセプションについて
● 『星の階梯 I』では、基本法則を細心の注意を払いながら書き上げました。更なる、チャート解読のための西洋占星術の基礎の紹介もしています。
● 古典的な技術を伝えている占星術のテクストは、英文のものがかなり出てきていて、やがて日本語化されるでしょう。
● 同じアスペクトでも、接近するものと離れていきつつある惑星同士、本当は解釈が違うのでは?
幾つかの西洋占星術スクールで習ったけれども、どうも疑問が残る・・・
そんな気持ちを抱かれたことはありませんか。
● 解決策の一部が、『星の階梯 I 』にあります。
様々な西洋占星術の疑問を持った時に、『星の階梯 I 』を読んでください。全てとは言い
ませんが、かなりの事柄が解決します。
● 同じアスペクトでも、サインが違うと違う結果になるのでは?
ましてや、ハウスが違うと、まったく別の意味になるのでは?
書いてあることを人々は、鵜呑みにしてしまいます。それが、落とし穴です。
● 歴史的な流れの俯瞰が どうしても必要です
特に、大学のサークルの方々なら、ぜひ、洋書で西洋占星術を学んでいただきたいと思います。そこには、日本に紹介されてこなかった、様々な技術がちりばめられているはずです。読む本には気を付けて頂きたいのです。洋書であろうと、モダンな西洋占星術の本は沢山ああります。見分け方は下記。
● 4ハウスを母親と書いている教科書は捨てること。天王星とか海王星とか、外惑星に付いて書かれている教科書も捨てること。8ハウスをセックスのハウスとしている教科書は捨てること。ほぼ、この線にそって選んでいけば、間違いがありません。
私の書いているものは、まだ不完全です。チャート解読のための技術は、『星の階梯 II』まで待っていただかないといけません。しかし、洋書を全て読んでも、占断が可能かどうかは、別の話です。読んでも身に付きません。西洋占星術は、やはり経験がいるのです。それは、人生経験という意味も含んでいます。
ネイタル・リーディングの本 | 推薦図書 『星の階梯シリーズ』