ディグニティー 01

西洋占星術で使う惑星は、ディグニティーを持っています。あるサインでは良さを増し、あるサインでは良さを失います。時には、サインの支配星よりも強く補助してくれる惑星もあったりもします。

 

ディグニティーには、サインに関係するエッセンシャル・ディグニティーと、ハウス位置やその他の関連で引っ張り出すアクシデンタル・ディグニティーの二つがあります。

エッセンシャル・ディグニティーの表

http://www.9kado.com/table/hosihyouC.htm

 

表の二行目には点数が書かれています。この点数は足すことができます。同じ要素だからです。といっても、大雑把なものです。レセプションの有る無しを参照するのに、トリプリシティー1個だけではレセプションになり得ず、タームとフェースの2個だったら、レセプションになり得るとされます。点数では同じですが、複数個で支えることと、単一の要素点数で支えることとの違いなのでしょう。

 

ディグニティーそのものが、品位です。牡羊のサインに入っている昼間の太陽は、とてもディグニティーが高く、サインのルーラーの火星よりも品位が良くなります。

 

例えば昼のチャートで、牡羊のサインの15゜に太陽が在るとすると、イグザルテーションで、トリプリシティー、フェースのディグニティーを得ることになります。三行目がそれを見つけるための行、牡羊のサインの行になります。

 

サインこそ火星が書かれていますが、イグザルテーションの欄(タテの欄)には太陽が書かれています。トリプリシティーは、昼と夜が分かれています。太陽が地平線より上にあれば、昼で、太陽が地平線より地下にあれば夜のチャートということになります。昼のトリプリシティーも牡羊の15゜では太陽になります。

 

タームの欄は5つに分かれていて、それぞれ度数が書かれています。15゜はどの範囲に当てはまるのかを探すと、水星21と書かれている欄に当てはまります。水星の下に数字が書かれていて、14~20.59と書かれているからです。これは、14゜から20.59゜までのタームの間は、水星が面倒を見ていますよ。という意味になります。

 

フェースは3つの欄に分かれていて、15゜というのは真ん中の欄になります。再び、太陽です。フェースでは太陽が面倒を見ています。

 

自分自身が面倒を見ている場所に入ると、ディグニティーを得ると言われます。そこの場所のオーナーがやって来たみたいな感覚です。自分の意見を言える、良さを発揮できる、等の意味になります。もちろん、他の意味にも転嫁できます。

 

ここまでで、昼のチャートの牡羊のサインの15゜に太陽があったならば、イグザルテーションとトリプリシティーとフェースのディグニティーを得るということが分かりました。

 

これは、チャートの意味することに従って、太陽で表されることがとても品質的に良い事を示します。品質が良い事と、強いことは別のように、良いだけでは物事が旨く行かないかもしれません。しかしながら、良い品質を持つことは、評価できます。

 

 

前の記事次の記事