レセプションのことを調べていくと、ディスポジションという言葉で示される事柄が少なからず重要性を持ってくることが分かります。デボラ・ホールディング女史によると、この言葉は、ディスポジターや、ディスポーズするという言葉と同じ語源を持ちながら、占星術的には違った意味合いで使われているということです。
http://www.skyscript.co.uk/reception2.html
レセプションを理解する上で、言葉の定義を捉え直しておくことは、必要不可欠であると思われます。英語を母国語にしている人達の中でも理解しがたい部分なので尚更です。dispose, そしてdispositor, などもできるだけ正確に捉えておく必要があるでしょう。
dispose の意味は、
処置する、manage
解決する、settle
取り決める、dispose
(~を)配置する、dispose
遂げる、carry through
したく思わせる、incline
place or put in a particular order.
物事の成り行きを定める
make receptive or willing towards an action or attitude or belief,
(特定の事柄を)行動または態度または信念で、受け入れるか、同調すること、とあります。
dispositor は、占星術的な用語で、英英辞典にも調べた限りでは載っていませんでした。名詞が人物に与えられているので、処理する者・解決する者になります。私達の習ってきた感覚では、サインのルーラーが惑星を受け取っている状態に加えて、レシーバー、受け手として、(何かを)処理する者・解決する者となります。普通はサインのルーラーやイグザルテーションのルーラーと呼べばいいものを、dispositor とわざわざ呼んでいます。こう呼ぶには、何か訳があるのでしょう。
disposition の意味は、
配置、arrangement
配列、array
意地、sprit, willpower
心意気、 〃
気性、temperament
性分、nature
性癖、inclination
気心、temper
(神の)摂理、dispensation
才分、肌合い、心立て、気立て、気風、心根、性情、等々、名詞ではありならが、他に影響力を与えそうな言葉が続いています。
一般的な disposition の意味は、上記に掲げたような、その人の雰囲気の中に含まれる性分のような、気性とか肌合いとか心意気で、他の人に少々影響も与えることと感じられます。
これに対して、占星術的な意味合いは、そのディスポジションにある惑星は、その影響を、他の惑星に押し付け、押しつけられた惑星がそれを処理する・履行する・要望に沿う等と表現しています。単に処理を行うわけではなく、自発的な意志を持って解決に向けて対処するような積極的関わりを想定できます。
接頭辞の dis- は、position 位置について、名詞の場合(逆、非、除く)となりますから、その場所に置かれた(もの)です。多くの文脈からも除かれたモノを表していないでしょう。
つまり、disposition は、置かれた惑星にも、受け取った惑星にも意味の生じる言葉なのです。
受け取っている惑星が dispositor、又は、receive しているreceiver です。レシーブする惑星は、サインのルーラーだけではありません。イグザルテーションのルーラーも受け取ります。また、トリプリシティー、ターム、フェースのディグニティーにある惑星達も受け取りますが、単独では弱く、弱いものが二個あれば受け取るとされます。例えば、魚のサインの27度に惑星が来たときの火星等です。ここで火星は、トリプリシティーとフェースによって受け取ります。
また、レセプションを説明する文章にの中ではこれらの他に、receive, receiver, be received などが比較的よく使われている言葉です。
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