対応関係をさぐる

西洋占星術は、星々と地上の対応関係をさぐる学問です。学問・・・  大仰なとお思いかもしれません。この先には、星と人との関係を越えて、物事と人生の対応関係にも目を行き届かせる考え方が潜んでいると考えます。

人々が幸せになるための法則はそれほど複雑ではありません。

 

たいていは、

1.一切を自分のこととして引き受けて、人のせいにしない。

2.家族と仲良く、あるいは、夫婦仲良く、あるいは、仲間と仲良く。

3.見えざる世界の力を借りる

 

という3つです。見えざる世界の力を借りるというのは、謙虚になるということにも通じます。自分一人で物事が動いて行くのではありません。社会の助け、これまで何かを教えてくれた人の助け、遠く離れて祈る母親の力、等々、見えない世界からどれほどの力を私達は受けていることでしょう。その力を借りるとは、謙虚にそういう方々に感謝の心を傾けるという事です。

この世に出た聖者の中で、あの世は無いと語った人はいません。あの世は無いと証明した人はいないのです。あの世はある、神は居る、そう語る人ばかりです。とすれば、そういう見えない世界の力も借りようではありませんか。

 

特に神仏という恐れ多いものでなくても、近い先祖、ことによるとお父さんやお母さんが他界されているかもしれません。この方達に心を届けるだけでもよいのです。

 

精神的な力を与えてくれるでしょうし、叱咤激励してくれるかもしれません。でも、時と場合によっては物質的な恩恵さえ与えてくれるものなのです。これを信と言います。

普通は1.から行わないと、3.番目の力は借りれないようにもなっています。2.番目もクリアしないと行けません。まさに、いけない事。行けない事なのです。

 

西洋占星術は星々との対応関係を学ぶものですが、自然と、この世の法則にも目を行き届かせてくれるものです。だから、学問と呼ぶに相応しい事柄なのです。学問をして不幸になるなら、それは学問とは呼べないでしょう。身に付けるかどうかは、実生活に活かすかどうかに掛かっています。1.にしても、2.にしても、書かれているだけでは字ずらに過ぎません。身に付けるには日々の淡々とした生活が必要です。

 

3ハウスの実践ですね。

 


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コメント: 2
  • #1

    水戸納豆 (月曜日, 23 5月 2011 13:56)

    10年近く御世話になり続けて漸く先生の仰る「心」唯心論が
    わかってきたように思います。実践するようにします。

  • #2

    Kuni. Kawachi (月曜日, 23 5月 2011 18:14)

    唯心論、始めの頃はこう書いていましたが、「唯識論」とこの頃は書いています。唯心の方が柔らかい気がします。それと、私は常々先生ではないと思っています。